今回のカーボンオフセット商品は、上板町で生産されている「和三盆アイスクリーム」をご紹介します。地元のサービスエリアなどで販売するかたわら、徳島県外からも注文が入っているという徳島県産の和三盆を使ったアイスクリーム「あわ和三盆あいす」について、ル・シエルの工藤公一さんにお話をうかがいました。

桜並木 工藤 公一

ル・シエル 工藤 公一

—— なぜアイスを作ろうと思ったのですか?

徳島自動車道の上板サービスエリアができた頃、そこで売っていた和三盆アイスは県外産のものでした。上板町には、和三盆を手作りしている製糖所があったり、畜産試験場もあって畜産も農業も盛んなのに、それを活かした名産がないなぁ・・・と思っていたんです。

その頃。僕はお食事処「桜並木」をやっていて、その敷地内にはアイスを作る工房がありました。それなら僕が上板町の名産になるような「和三盆アイス」を作ろうと思いました。
まずは、お食事処「桜並木」で出すデザートとして、和三盆糖を使ったソフトクリームを作ってみました。和三盆は甘さが控えめで、すっきりした味なんですね。

和三盆のソフトクリームはお店にお食事に来てくれるお客さんの間で評判となり「お土産にしたい」「自宅に持ち帰りたい」という声も寄せられ始めました。そこで、カップ入りの和三盆アイスを開発しました。

—— 和三盆アイスのこだわりは?

和三盆は、沖縄などで栽培されているサトウキビとは、まったく違う品種で作られています。上板町で栽培されているのは、竹糖(チクトウ)と呼ばれる品種です。一般的なサトウキビよりも背丈が低く、細いですが、繊細な甘さが特徴です。

店の周りには竹糖の畑があります。その竹糖を原料に、ほぼ全行程を手作業で精製している製糖所がすぐ近くにあるんです。日本古来の方法を今でも守っている製糖所は徳島ではここだけで、全国的に見ても非常に希少価値の高い純国産のお砂糖です。
全国の和菓子屋はもちろん、洋菓子店からも高い評価を得ている貴重な砂糖なんです。

うちではその老舗製糖所から、一般には販売していない和三盆の糖蜜を特別に分けてもらっています。糖蜜は濃厚な口当たりですが、後味はすっきり。甘ったるさが口に残らない上品な味が特徴です。だから、当店だけしか作ることができない上品な味のアイスになっているんです。卵を使用せず、植物性の生クリームを使っているのでさっぱりとした、低カロリーなアイスに仕上がっています。

桜並木

—— カップアイスの場合、パッケージデザインも必要になりますね

このカップのデザインは、神戸市の甲南女子大学の学生さんたちと一緒に開発したんですよ。卒業論文の研究としてお菓子や砂糖の歴史を調べていた学生さんが、上板町の製糖所を訪れた際に、うちの和三盆アイスを試食してくれたんですね。それがきっかけで、研究対象として取り組んでくれることになりました。

その後、カップのデザインやチラシの案をまとめて提案してくれたんですよ。この筆文字も大学の関係者の方が書き下ろししてくれたんです。筆文字を活かして学生さんがカップのシールをデザインしてくれました。女性向けのやさしい雰囲気になっていると思います。

—— 名産品になりましたか?

はい。上板サービスエリアでは、売り場の中央にたくさん並べられていて、すっかり定番品ですよ。上板町内の産直市などでも販売されています。最近は、吉野川ハイウェイオアシスに「ル・シエル」の店を出しまして、「和三盆糖」を使用したここだけのオリジナルデザートを販売しています。

お子さんから大人の方、お年寄りまで幅広い年齢層の人たちに喜ばれています。最近では、業務用として、徳島県外のお店からリットル単位での注文も来るようになりました。珍しい和三盆のアイスは徐々に全国へと広まっているんですよ。

桜並木

桜並木

—— 「カーボン・オフセット」の活動を知ったのは?

地元のラジオで聞いたのがきっかけです。カーボン・オフセット商品をつくる企業を募集し始めたという話をきいて、電話したんです。ちょうどアイスを開発した直後だったので、宣伝活動のひとつになると思って、参加することにしました。

その後カーボン・オフセットを普及させるためのイベントが県内外の各地で開催されたので、そういった場所でたくさんの皆さんに見ていただくことができました。

—— これからはどんなことにチャレンジしたいですか?

地域にある他業種の会社とのコラボをしていきたいと思っています。例えば、徳島県名産のレンコンや鳴門金時芋を使ったアイスなどを作っています。地元の食材と和三盆の相性はいいですね。それに僕自身、積極的な経営者の方と出会うとうれしいですから、すぐ試作に取り組んだりしています。これからも、新しいことにどんどん挑戦していきたいと思っているんですよ。

和食のレストランを経営するかたわら、地元の名産品を作りたいと和三盆アイス作りに取り組まれた工藤さん。そういえば徳島の和三盆は有名なのに“和三盆アイスの定番”といわれるものがまだなかったというのは不思議です。

そこに気づいて和三盆アイスを開発し、サービスエリアなど新しく人が集まるようになった場で販売するというのは時代に合った発想ですね。今ではレストランは他に引き継ぎ、「ル・シエル」として和三盆アイスクリームの普及にさらに力を注いでいるそうです。

 珍しい“れんこん”の和三盆アイスもお目見え。

れんまる 全国ギフト発送もできます

桜並木と徳島県鳴門市の会社が共同開発した新作の和三盆アイスがネットで販売されています。 鳴門市の名産れんこんや鳴門金時芋を材料に取り入れた「和三盆アイス」です。ダイスにカットしたれんこんが入っていたり、鳴門金時芋の甘みが和三盆とマッチして好評だそう。日本酒「鳴門鯛」の酒粕を使用した玄人好みのアイスもあります。上板町、鳴門市と美味しいものの産地がコラボした新しい名産品に注目が集まりそうですね。

れんまる 全国ギフト発送もできます:http://ren-maru.com/products/sweets/ice/

どこで買えますか?

徳島県内では、上板サービスエリア、吉野川ハイウェイオアシス、徳島阿波おどり空港、松茂町のとくとくターミナルなどで販売しています。
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